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湖北への旅(後編) [滋賀]

さてあくる日の朝、早起きのわたし達は朝食前の散歩に出ることにして、
「まだ傍で琵琶湖を見てない」という友人の言葉に従い、
夜中に降った雨に濡れた道を豊公園に向けて歩きました。

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途中、シツコクも可愛い白い花が見れないことを恨めしげに川面をのぞきながら、
長浜鉄道スクエアに到着しましたが早朝のため門は閉じられたまま・・・

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現存する日本最古の旧長浜駅舎は、明治15年に新橋駅を模して造られましたが
意外なことに東京駅より先に造られ、初代駅長は後に東京駅の初代駅長となった高橋善一です。
開館していれば駅長室や一等二等待合室など見学でき、機関車の運転台体験もできます。
わたしも以前、見学しましたがドラマの中のワンシーンのようで面白かったです。

そしてその長浜鉄道スクエアと向き合ってあるのが慶雲館です。

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こちらは明治天皇皇后両陛下が京都行幸啓の帰路に大津から船を利用して、
長浜から鉄道に乗り換えるということで、しばしの滞留場所として使われましたが
今では毎年1月から3月にかけて開かれる長浜盆梅展の会場としても有名です。
ただこちらも門は閉ざされたままで内部の見学はまたの機会に・・・

そんな訳で先へ進むとこんな可愛い車止めが~[揺れるハート]

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そうこの鴨の飾りの中が江戸時代末期に廃城となった長浜城跡に作られた豊公園で、
昭和58年に復興されたお城の中は長浜城歴史博物館となっています。

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以前、こちらも訪れましたが、天守閣からは琵琶湖が一望でき、
ナカナカの眺めだったのを憶えています。

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ところで、この辺りが長浜城天守閣跡ですが、
先頃、この近くの湖底で国内初となる水中建物遺跡が発見されましたね。
何でも江戸時代の祠の跡だそうですが、
文政2(1819)年の文政近江地震で水没したと判断されたようです。
M7.2前後で水没なんて、沢山の方が犠牲になられたことでしょう・・・

さて、そうやって清々しい空気で胸イッパイになり散歩から帰ると
ちょうど朝食の時間となっていました。

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決して、温泉宿のような豪華なメニューではないけれど、
朝からそんなに要らない我々にとっては、質も量も申し分なく、
とても美味しく完食させていただきました。
そしてその後、サッサと帰り仕度をしてチェックアウトし、
9時過ぎには長浜を後にし今度は彦根を目指しました。

わたしは3年前の春に訪れて記事にもしていますが、
友人は初めてですし、やはり国宝は見とかなきゃ!と彦根城へ・・・(前回の記事はこちら

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秋ですね~さくらの前回とは違い、今回は護国神社で菊花展が催されていました。
また城内では、馬屋など修復中とのことで見学し難く先を急ぐことにし、
急な坂を息を切らせながら天守閣を目指しました。

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さくらは勿論だけど、本物のひこにゃんにも会えず寂しい限りでしたが、
ひこにゃん人気は県外どころか国外にも波及してるようで、
偶然にも金髪イケメン観光客が見付けるなり笑顔で走りより、
ツーショット写真を撮ってもらっていたのがとても微笑ましかったです。

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そして天守の内部を見学して、
その後は、前回は行けなかった彦根城の北側に位置する玄宮園へと向かいました。

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サスガに北側!苔むした石垣を珍しく思いながら、
こちらも結構急な下り坂で、転ばないように注意しながら歩くこと数分・・・
先ずは、新しい瓦が美しい旧藩主の下屋敷である楽々園を見ることにしました。
ちなみに井伊直弼も1815年10月29日にこちらで生まれたそうです。

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先の楽々園と共に「玄宮楽々園」として、
国の名勝に指定される旧彦根藩主井伊家の大名庭園で、
かの唐を治めた玄宗皇帝の離宮を参考にした池泉回遊式の庭園ですが、
ナンと言っても、あの美しい天守が借景となっているのが見事でした~[ぴかぴか(新しい)]

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そうやってその後は、前回と同じくたねやに立ち寄り買い物をしてから、
夢キャッスルロードを通り彦根駅まで戻るつもりだったのですが、
何処でどう間違えたか?随分と南へ下り過ぎてしまい、
駅方面に戻るのに思いの外時間がかかりドキドキでした~[あせあせ(飛び散る汗)]

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う~ぅん、最後の最後に時間をロスしてしまい残念でしたが、
その間、久しぶりに二人でいろいろ話すことが出来、
それもまあ良しとして、早めに帰途に就いたわたし達でした・・・


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湖北への旅(前編) [滋賀]

10月の末に1年ぶりとなる友と、
琵琶湖の北に位置する長浜への旅を楽しみました。

前日の夜、京都駅近くのホテルで落ち合い、
先ずは再会を祝して駅構内にある京ダイニング八条へと向かいましたが、
ビアレストランとして人気店のこちら!
すでに観光客は勿論のこと、会社帰りの方々も多く、大いに賑わっておりました。

で~先ずは、ビール好きのわたしたち・・・
スタッフのおススメに従い、こちらの限定品だという八条ビールで乾杯し、
かの高級料亭「和久傳」元総料理長監修という京風和洋食の創作料理を注文!

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揚げ茄子のバルサミコ酢漬けに、ベーコンたっぷりのしば漬けポテトサラダ、
それにオリジナルすぐきタルタルソース添えの
京風串揚げ盛り合わせ(豆腐・湯葉・高野豆腐・生麩)です。
実は、この他にも試してみたいメニューだらけだったのですが、
何分お代わりのビールでお腹が一杯になってしまいチト残念でした。

そして早起きのわたし達、あくる日は8時過ぎにチェックアウトして石山へ・・・

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石山駅前9時10分発のバスに乗り込み向かったのは、
山の中にある美術館ミホミュージアムです。
50分後の到着で、先ずはレセプション棟でチケットを買い、
そこから美術館棟まで散歩がてら歩くことに・・・

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ちなみにこちらは、滋賀県甲賀市信楽町の山中に約30万坪以上の土地を有する、
とある宗教団体が建設した美術館で、
設計はかのルーブル美術館のガラスのピラミッドで有名なI.M.ペイです。
いやぁ~お金かかってます!!
いえね、1度こちらを訪れた知人から素晴らしい所だと聞いたもので、
ぜひ見たいとやって来た次第です~~[るんるん]

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天井までガラスの建物の中には、教団所蔵の美術品が常設されているのですが、
それと同時に秋季特別展として、12月13日までは、
「ニューヨーカーが魅せられた美の世界」 ジョン・C・ウェバー・コレクションが開催されています。

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この方、美術愛好家であるのはもちろんですが、
長年ニューヨークコーネル大学で教鞭を執った教授であり、
65歳から始めたトライアスロンの世界王者でもあるそうです。
そんな彼が集めた室町から明治までの水墨画、浮世絵、日本画、
それに縄文から近世までの陶器、また蒔絵などの日本美術のほか、
素晴らしい日本刺繍が施された江戸時代の帷子や、
大正から昭和にかけて当時の女性に大流行した銘仙などの着物まであり、
着物好きのわたしとしては、意外に思いながらも大いに楽しむことができました。
また特別に初期の蒐集品だというレンブラントのエッチングまであり、
思わず友と二人、この機を幸いに目を凝らして参りました・・・

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そうやって2時間ほど過ごし、またバスで石山駅まで戻り
電車の時間を待つ間に駅そばのラーメン店で軽くランチし、
秀吉と三成の出逢いの像が迎えてくれる長浜に到着したのでした。

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ここ長浜は、羽柴秀吉が初めて城持ち大名となって開いた城下町で、
江戸時代には大通寺の門前町、そして北国街道の宿場や琵琶湖水運の要として栄え、
明治時代の現存する日本最古の駅舎や洋館が残っています。
そして今では、当時の町並みを活かしたいろんなお店が並び、湖北随一の観光地となっています。
また市街地には、浅井長政の小谷城跡、石田三成出生の地、そして姉川の合戦跡など、
戦国時代の武将たちの足跡があちこちに残り歴史好きにはタマリマセンね~[揺れるハート]
というわけで、そんな長浜散策の前に荷物を預ける為に先ずは宿へ・・・

今回、わたしが選んだ宿は江戸時代の油問屋をリニューアルした旅籠白忠です。
蔵のお部屋が2棟と母屋には2部屋だけという小さな宿で、
わたし達は母家の2階にあるお部屋をお願いしていました。

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真っ白の壁と茶色の柱のコントラストが素敵でしょ!
それに7帖の和室と8帖の寝室という、何とも贅沢なお部屋で
二人ぽっちにはモッタイないようにも思えました。

そんなお部屋に荷物を置き、
カメラ片手にノスタルジックでモダンな街並み散策に出掛けました。

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わたしが初めて長浜を訪れたのは20数年以上前のことで、
古い街中の観光スポットはまだ黒壁スクエアの中心を成す黒壁ガラス館だけしかなく、
お土産屋もあったかないか?で、ガラスの可愛い置物だけを買いました。
そしてそれらは、阪神淡路大震災に遭いながらも、一部はまだ家にあるのですが、
それよりも何よりも、長浜で一番印象に残り、その後も折に触れ思い出すのは、
初めて目にした、小川のせせらぎに咲く可憐な梅花藻(バイカモ)の美しさです。
残念ながら、初夏から初秋に咲く花のため、今回は目にすることは出来ませんでしたが、
清流にしか生育しないという梅のような白い花をもう一度見たいと思っています。

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それにしてもこの辺りはレストランやカフェも多く、そこかしこからあま~い香りがして、
我々もさっそく、黒いソフトクーリームに舌鼓して、その後は可愛い雑貨やガラス芸術を楽しみ、
真宗大谷派の別院である大通寺を目指しながら商店街を歩いたのですが、
この日は定休日の店も多く、5時を過ぎて急に暗くなり、宿へと戻ることにしたのでした・・・

ところで、わたし達の今宵の宿「白忠」はここ長浜の老舗料理店「成駒家」の姉妹店で、
夕食は郷土料理を提供してくれるとのことでした。
そんな訳で楽しみにしていた夕食の時間となり・・・

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アマゴの甘露煮、鴨、栗、それに近江地方の特産品の赤こんにゃく、
ちなみにこの赤色は、派手好きな信長がこんにゃくまで赤くさせたそうで、
三二酸化鉄という食品添加物で染めるそうです。

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そして続いては琵琶湖特有の子もち鮒と琵琶鱒のお造りで、
鮒は全く臭みもなく、鱒に至ってはトロリと口の中で溶けてしまいました。
またその後には近江牛のしゃぶしゃぶと豪華豪華~~[ぴかぴか(新しい)]
あっ、勿論こちらもトロッと溶け、お豆腐の味噌田楽、揚げものとつづき、
かの焼き鯖そうめんの登場です。

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このお料理こそ長浜名物で、焼いた鯖を甘辛く炊きこみそうめんと共にいただくのですが、
料理人によって、多少の違いがあり、こちらの焼き鯖は3日間浸け置きし、
そうめんはだし汁で茹でないようで真っ白のままでした。
いやぁ~3日のつけ置きが効いてるようで、サクッとした歯触りで旨み満載でした~[手(チョキ)]
ちなみにこの焼き鯖そうめんの云われに興味がおありの方はこちらへどうぞ
また、白飯は勿論、近江米ですし、しじみの赤出汁と郷土料理で埋めつくされ、
この宿にして良かったと、長浜の夜に大いに満足したわたし達でした・・・あくる日につづく


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夏休み2013-湖西へ [滋賀]

バタバタしてる間に、9月もすでに半ばとなってしまいましたが、
昨年につづき、今年もまた8月末の夏休みに琵琶湖畔へ出掛けましたので、
これ以上、記憶が薄れぬうちに・・・

ところで、同じ琵琶湖畔ではありますが、とにかく琵琶湖は日本一大きな湖です。
なので、昨年は湖東にあるロイヤルオークホテルに出掛けたのですが、
今年はその反対側で、京都府よりの湖西にあるおごと温泉へと出掛けました。
それで我が家からは2時間チョッとのドライブで到着するもので、
時間潰しも兼ね、初めてこちらを訪れることにして、
黄金色に色付いた稲穂が埋めつくす棚田を眺めながらカーナビに導かれ、
比叡山ドライブウェイを走り、到着したのはガーデンミュージアム比叡です・・・

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こちらは標高840mの比叡山山頂にある庭園美術館です。
何でもフランス人デザイナー設計で、南フランスの丘陵地をイメージし、
約1.7haの園内には、太鼓橋のかかる睡蓮の池やローズガーデンなどがあり、
四季を通して1,500種10万株もの花が咲き乱れ、
そんな中に、モネやルノワール、ゴッホなど、
印象派画家の陶板画45点が飾られているのです。

入園料1000円を払いプロバンスゲートから入り、
先ず目に入ったのは、モネの「庭の女たち」です。

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そして可愛いお花をバックに家族写真を撮りながら先に進んで行くと、
ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」と「田舎のダンス」があらわれました。
ちなみにこの2点は有名ですよね。

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で、左手に青い太鼓橋が見えたと思ったら、そこにはモネの「睡蓮の池」があり、
まさしくそれを模したような睡蓮の庭があったのでした・・・

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ああでも、この辺りで雨がポツポツしだし、
満開のラベンダーを横目に先に急ぎ、
軽くランチしようと、こちらに併設されるカフェへと向かいました。

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そして眼下に琵琶湖を見下ろしながら、
ルノワールのレシピを元にしたかぶのスープ(650円)や、
こちらの人気メニューだというビーフシチュー(900円)をパンと共にいただき、
食後のデザートにと三姉が丸ごと果実のいちごバー(300円)をお願いしたのでした。

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ただねコレ、苺の果肉もたっぷり入り何とも美味しそうでしたが、
どういう訳か?わたしの口には入らなかったんですよね・・・ナンデやろ??

そうやって食後は、花の庭へと移ったのですが、
色とりどりのダリアが満開で、綺麗な事!綺麗な事~~[かわいい]

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まあ、わたしがそうやってお花の写真撮影に夢中になってる間に、
お買い物大好きな姉達は、奥にあるショップでお楽しみだったけど・・・

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とこのように、下界とは10度からの温度差があり、
散策には最適な中、名画と色とりどりの花々に癒された後、
姉達の定宿でもあるおごと温泉の緑水亭を目指し、
その夜は美味しい食事と温泉を楽しんだのですが、
そのお話はまたの機会に・・・

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夏休み2012ー琵琶湖畔へ(後編) [滋賀]

そしてあくる日、朝食の前にガーデンホテルともいわれる所以、4つのガーデンを散策し、
春とは違い、お花の種類は少なかったものの、可愛い花を見て回りました。

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そうやって、目の前に広がる琵琶湖も眺めようとホテルの外に出て・・・

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向こうに近江大橋を望みながら、どこかの高校の漕艇部の早朝練習を見ていたのですが、
そのスピードが思いの外速く、あっという間に通り過ぎ驚いたのナンのって~[目]

さて、その後朝食を済ませホテルの車で石山駅まで送ってもらい、
そこからバスで10分ほど、石山寺に向かいました。

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天平19年(747年)聖武天皇の勅願により、良弁僧正によって開祖され、
西国巡礼十三番の札所でもあります。

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国宝の本堂は、天然記念物の珪灰石(けいかいせき)の巨大な岩盤の上に建ち、
同じく観音霊場である清水寺や奈良の長谷寺と同じに、
長い柱を多数立て床を支える懸造(かけづくり)となっており、
懸下木造建築最古のものだそうです。
また、平安時代には宮廷の女人たちの間で、
観音堂に参籠し読経しながら一夜を過ごすのが流行っていたとかで、
「蜻蛉日記」「更級日記」「枕草子」などにも登場し、
この本堂には、紫式部が「源氏物語」の着想を得たという源氏の間があります。

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なお、毎年春と秋に豊浄殿で「石山寺と紫式部展」が開催されますが、
今年の秋は9月1日からだったそうで、我々は観られず残念でした・・・

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そして、本堂と同じく国宝の多宝塔は鎌倉初期の建立で、
中には快慶作の大日如来像が安置されているそうですよ。
また、これらの他にも、
石山寺は戦火に遭わなかったため、貴重な文化財が多数残ってるんですね。

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そうやって、しばしの間散策し、ぼつぼつ帰りを待つ家族も気になり・・・
最後にお決まりのこちらに寄ることに~[るんるん]

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門前すぐのところにあります和菓子店茶丈藤村です。
こちらの店名は、石山寺に寄宿した島崎藤村にちなんで付けられたそうで、
見て楽しく、食べて美味しい甘味をいただいたのでありました~[手(チョキ)]

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わたしは素敵な器に盛られた黒蜜きなこアイス(700円)
こくのあるアイスの上で香ばしいきなこと黒蜜の素敵なハーモニー~~[ぴかぴか(新しい)]
それに姉達は、翡翠色した抹茶のくず餡が珍しい抹茶くず流し(700円)と、
氷が入った、つぶつぶの十勝大納言と白玉の夏らしい白玉氷ぜんざい(700円)
それぞれに味見し合いましたがどれもこれも上品な甘さで、
大いに満足したわたし達でした~~[揺れるハート]

また、こちらの一番人気だというこちら・・・

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松尾芭蕉が石山寺で詠んだ俳句「石山の 石にたばしる 霰(あられ)かな」から、
創業当時に創作されたお菓子「たばしる」をお土産にしようと思ったところ、
本日中にお召し上がり下さいとのことで仕方なく諦め・・・
ならばと、一つだけ頼み味見しましたが、
薄く柔らかいお餅の中に、つぶつぶの小豆とクルミが入っており、
石山寺の珪灰岩に勢いよく降っては はじけ飛び散る霰のさまは  目にも耳にもなんと心地のよいものだろう
との句意を感じる一品でした~[ぴかぴか(新しい)]
うぅ~ん、ご馳走さま!!

あっ、この「たばしる」の中をお知りになりたい方は、こちらでお確かめ下さいね。
他にも美味しそうなのがイッパイありますよ~[るんるん]

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夏休み2012ー琵琶湖畔へ(前篇) [滋賀]

今週初め、ようやくわたしも夏休みとなり琵琶湖方面へと出掛けました。
いつもなら、家族全員で出掛けるのですが、老いた犬と母を抱えた諸事情の為、
今回は姉二人とわたしで、近場での一泊だけの旅となりました。

そして先ず向かったのは、以前より興味があり、
mint_teaさんちで写真を見て、ますます行きたくなり、
また姉のお友達にも強く薦められた佐川美術館です。

今回は車ではなく、電車の旅だったもので、
JR三宮から野洲行きの新快速に乗り守山駅で下車し、そこからバスに揺られ30分、
1998年3月に佐川急便の私設美術館として開館した佐川美術館に到着です。
こちらの美術館は、オープン当初から竹中工務店が手掛けた建築美が評判でしたが、
すぐ目の前が琵琶湖で、その向こうには比良山系が連なるという好立地[ひらめき]
そんな自然と調和して、展示館がまるで水庭に浮かんでいるようでした。

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ところで、上の写真では、人っ子一人いませんが、実際には、大変な人出でビックリ!
あとでタクシーの運転手さんに聞いた話では、
こんなに沢山の人出は初めてだとのことで、
夏休みの終わりと企画展のエッシャー人気のお陰か?
とにかく、人の多さに驚いたわたし達でした。

そして先ず、「平和の祈り」と名づけられた平山郁夫館で、
かの有名な楼蘭遺跡三題も並ぶ西アジア、中央アジア、温帯アジア、
そして、インドで出会った人々の営みを描いた作品を観て回り、
次に9月2日まで開催されているM.C.エッシャー展へと足を向けました。

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楼蘭の月

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昼と夜

トリックアートで有名なオランダ出身の版画家M.C.エッシャー、
今回は長崎のハウステンボス美術館が所蔵する126点の公開でしたが、
入るなり、平山郁夫館ではなかった行列を目の当たりにし、
初めてエッシャー人気の高さを思い知ったわたし達・・・
それも、ヤケに皆さん若く、何やら専門的な話し声なども聞こえ、
どうやら美大生の方が多かったようですね。
それにしても、まるでCGかと思えるような緻密な仕事ぶりで、
ジックリ見過ぎてわたしなど、終わりの頃には目が疲れてしまったほどでした・・・

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その後、「ブロンズの詩」と名づけられた佐藤忠良館で彫刻や素描作品を見て、
約束の時間となり、前もって予約しておいた、
樂吉左衞門館に併設されている茶室見学へと向かいました。

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桃山時代に樂焼を造り出し、すでに400年余りの歴史と伝統を継ぐ、
樂家十五代当主・樂吉左衞門自ら設計創案した水庭に浮かぶ茶室・・・
それは水没する小間と水の中に浮かぶ広間からなり、
国内はもとより、アジア・アフリカの古木や石などが使われていました。
中でも、床の高さが水庭の水面と同じ広間からの景色が素晴らしく、
居合わせたみんなで思わず「綺麗ね~[揺れるハート]」と声が出たほどでした。
残念ながら撮影禁止のため、素晴らしい景色はお見せできませんが、
このお茶室見学、見学料の1000円を出しても、
一見の価値はありますね・・・

そうやって、帰りの電車の時間がせまり、前もってお願していた
小型のロンドンタクシーのようなオシャレな近江タクシーに乗り、
色づく稲穂の向こうに近江富士として知られる三上山を眺めながら駅へと向かいました。

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そして石山駅まで戻り、今宵の宿のロイヤルオークホテルに到着です。

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こちらへはもう何度か訪れているのですが、その目的はスパなんですね。
で、そのスパが・・・
[ぴかぴか(新しい)]2011年度クリスタルアワードジャパン- 日本のトップ10スパ[ぴかぴか(新しい)]
を受賞したと聞き、それでは!と久々に出掛けることになったのでした。
そしてボディとフェイシャル、2時間のトリートメントで癒され、
夏の疲れを一掃してお食事となったのでありました~[るんるん]

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前菜から香味野菜のスープ、皮がパリパリのスズキのポワレ、
それにとろけるように柔らかかった近江牛の赤ワイン煮込み、
と、ここまででお腹がイッパイになってしまい、
最後のデザートの盛り合わせは大半残してしまったわたし達でした・・・あくる日につづく

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彦根城とさくら [滋賀]

昨年の春には、同じく国宝の犬山城を訪れましたが、
桜の季節はすでに終わり、チョッピリ残念な思いをしました。
それが今年は、開化が遅れたお陰で満開の桜共々、
楽しんで参りました彦根城です~~[ぴかぴか(新しい)]

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井伊直弼像が出迎えてくれた彦根駅に降り立つのは今回が初めてでしたが、
彦根には以前に2度、来ています。
ただ、子供だったもので記憶に薄いのと、8年ほど前の時には時間がなかったりで、
今回が初めて国宝の天守閣へ上がるようなものでした。
それで駅のそばにある観光案内所で地図を頂き、
先ずはお昼前ということで軽く腹ごしらえをすることにし、
駅前にあり人気店だというちゃんぽん亭を目指しました。

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まだ12時前だというのに、すでに店内は満席で、
若い女性一人のテーブルに相席させてもらうことになり、待つことなく助かりました。

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滋賀県B級グルメを代表する近江ちゃんぽん~[るんるん]
鰹と昆布の出しに240gも入った野菜の甘みが加味され、
とてもアッサリとした美味しいスープで、人気のほどがよく解りました。
ただ、730円のお値段から無理を承知で言うならば・・・
ちゃんぽんと呼ぶには、目立つのが沢山の野菜と豚バラ肉だけで、
海老や帆立など海鮮類や定番の鳴門の姿もなく、
チョッピリ寂しく、煮玉子(100円)をお願いしましたが~[あせあせ(飛び散る汗)]

そうやって空腹を満たした後、
いろは松を左に見ながら二の丸佐和口多聞櫓の前で右に折れ埋木舎へ・・・

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井伊家の十四男として生まれた直弼が17歳から15年間、
32歳で十三代藩主となるまで過ごした井伊家の公館で、
こちらで達人の域となった茶道、和歌、能や、
国学、書、禅、武術など文武両道の修練に励んだそうです。
ただ、中々世に出る機会もなく、自分は世に出ることなく埋もれる身だと、
埋もれ木にたとえ「埋木舎(うもれぎのや)」と名付けたそうですが・・・

ところでこちらね、見て回るといっても狭い所ですし、
やたら大河ドラマ第一作めの「花の生涯」など、ドラマの紹介が目立ち、
コレと言って観るべき品もありません。
ですから、拝観料の300円がチトお高めに感じたのはわたしだけかしら~!?

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そしていよいよ、二の丸佐和口より城内に入り、
先ずは、これだけの大きさが残っているのはココだけという馬屋の見学からです。
こちらは元禄時代に建てられ、藩主の馬十数頭がつながれていたとか・・・

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当時の馬を再現したのを見ると、サラブレッドのような優美さはないけど、
何とも頑丈そうではありましたね~[手(チョキ)]

そして表門から坂道を上がり、廊下橋の下を通るのですが、
この橋は、緊急時には落とし橋となるそうで、ソレなりの細工があるようですね。

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そんな橋を挟んで天秤のように左右に建てられた天秤櫓ですが、
この天秤櫓は秀吉が築城した長浜城の大手門を、
そして天守は大津城からの移築と知り、とても意外に思いました・・・

そうやって「日本の音風景百選」にも選ばれている時報鐘の前を通り、
太鼓門櫓も通り抜け、いよいよ国宝天守閣の姿が見えました~[ぴかぴか(新しい)]

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でね、この天守の前の人だかりが何事かと思ったら、
かの人気者ひこにゃんの登場を待ってる人達だそうで、
ではその隙にと、我々は先に天守閣を目指しました。

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お城には付き物の狭くて急な階段を上り、
3階建てという比較的足に優しい構造にホッとしながら
あっという間に最上階まで上がり、四方の景色を眺めますと・・・

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南には三上山が見え、東には鈴鹿山脈から伊吹山が見え、
北から西にかけては琵琶湖が見えるという見晴らしの良さ~[ぴかぴか(新しい)]
また、それらに桜のピンクがほんのり浮かび、
この時期だけの特別の美しさを満喫することができました。

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それにしても、天井の太い柱に数百年もの時の重みを感じつつ、
廃城令の犠牲にならずに済んだことを心から喜んでおりました・・・

そして天守から出ると、みんなのアイドルひこにゃんショーの最中で~[るんるん]

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今までゆるキャラなんて、興味もなく見過ごしていましたが、
この可愛さは誰しもほほ笑んでしまいますね。
とにかく老若男女、その場にいる人々みんなが
「カワイイ~~」と声に出しほほ笑む姿を見て、
こんな素敵な笑顔をくれるひこにゃんがとても大切に思えました~[揺れるハート]

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そうやって、昭和初めに市民の手で植えられた1200本ほどの満開の桜を目で愛でたあとには、
今度は美味しい物を口でも愛でましょうと、夢京橋キャッスルロードへと向かいました。

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この通り一帯は江戸時代の城下町風に統一されており、
銀行や公衆トイレまで白壁と黒格子の町屋風になっています。
そして、そんな一軒の分福茶屋で、
ほんのり桜色のアイスが添えられたサイコロ寒天(735円)をいただきました。

27.JPG

歩きまわった後に、ほど良い甘さがとても気持ち良く美味しく、
帰りにはつぶら餅をお土産にしたのですが、
それまた美味しく、あっという間になくなってしまいました~[るんるん]

それにしても、久々の彦根城・・・
桜が満開というグッドタイミングに訪れることが出来、
本当に良かったと喜んでいます。
そして、常々思っていたことですが、
お城と桜のマッチングの素晴らしさを改めて強く感じ、
日本に生まれ育ったことを感謝した一日でした~[揺れるハート]

で、、、最後に彦根駅で見掛けた珍しい電車のご紹介です。

28.JPG

滋賀県警察の電車って!?
普通に乗客もいましたが、いったいどうなってるんでしょうね!?
もし、ご存じの方がいらしたら教えてくださいませ~~[あせあせ(飛び散る汗)]

あしあと(11)  コメント(13) 
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