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梅雨の奈良・・・西ノ京編 [奈良]

2日目の朝は、前夜に降り出した雨が止まず、
傘をさしての西ノ京観光となりました。

こちらでも前もってお願いしていたボランティアガイドと9時に西ノ京駅で合流し、
薬師寺と唐招提寺の案内をお願いしましたが、先ずは薬師寺からです。

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薬師寺へは4年前に訪れ、その時の記事がこちらにあります。
あの時と同じ興樂門から入りましたが、今回は何が違うって~人が少ない!!
雨だからというのと朝早めというのも良かったかもで、
とにかく、前回は人だらけで全く中が見えなかった東院堂が
わたし達2人だけの貸し切りだったのです!

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火災での焼失のため、鎌倉時代に再建されたここ東院堂ですがガイドさん曰く、
いろんな行事も多く、とにかく普段は人が多いそうです。
なのでこんなことは滅多にないからと、
国宝で白鳳時代の作である聖観世音菩薩像は勿論、
鎌倉時代作の四天王像も至近距離でジックリ観ることができました。

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東院堂を後にして前回と同じように、朱色の回廊を歩き中門をくぐり、
まだ工事中の東塔と西塔の前を通り金堂へと行きました。

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でね、ここでガイドさんから興味深いお話がありました・・・
前回は全く気付きませんでしたが、金堂の中央にしめ縄があるじゃないですか!

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神社のものだとばかり思っていたしめ縄が何故お寺にあるのか?
これは、仏様は神様よりも新参者なので、
以前よりいらっしゃる鎮守様の土地の上にお寺を建てるのは申し訳ないとして、
仏様の上部に土地神様をお祀りし、神仏両方を敬っているとのことでした。
いやぁ~こんなお話が聞けるのも、
やはりベテランガイドさんならではでしょうね~[ぴかぴか(新しい)]

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そして金堂の中では、いつ見ても美しい薬師三尊像に手を合わせ、大講堂へと向かいました。

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さて、ここでもまたガイドさんの興味深い一言があり・・・
この軒下にぶら下がる風鐸ですが、
風の強い日などは、その音の大きさにびっくりするとか!

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いやぁ~よくよくあたりを見わたせば、
ここだけに限らずあちこちのお堂や塔にぶら下がってる訳で、
きっと台風の時などは大合奏になるんじゃないかしら~~[るんるん]
一度、聞いてみたいもんだ!なんて思いながら大講堂の中に入り、
弥勒三尊像やいつ見てもイケメン揃いの釈迦十大弟子像にお会いしたのでした。

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そしてお次は、4年前に見た薄墨桜を思い出す玄奘三蔵院伽藍です。

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前回、鮮やかなラピスラズリの青がとても印象に残り、
友にもぜひ、平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を見てほしかったのですが、
やはり見応え充分のようでした~~[揺れるハート]

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そうやって薬師寺を後にし、唐招提寺へと向かいましたが、
ホンの数分の距離であまりの近さにビックリ!
ああでも、次々修復され真新しい薬師寺とは雰囲気が全く違い、
こちらはシットリした雨がとてもよく似合うと思いました・・・

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そしてわたしが一番みたかった景色が金堂の正面に並ぶ八本のエンタシスの柱です。
お天気が悪く気に入った写真が残せなかったのが残念ですが、
荘厳で飾り気のない美しさを感じました。

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因みにこの柱は等間隔ではなく、中央が広く両端へ行く程に狭いそうですが、
実際に見ても分からない程の差なんでしょうね。

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その後、各伽藍をまわり松尾芭蕉の句碑を見て緑深い道を歩き着いたのが
鑑真大和上の墓所である開山御廟でした。
この御廟の前には和上の故郷・揚州から贈られた瓊花が植えられているのですが、
残念ながらその時期は逃したようでした。
ただこの時、数人の中国からの参拝客を見かけ、
1250年と長きにわたり日本と中国の人々に敬われているのを実感しました。

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それと・・・とにかく、御廟までの小道が何とも素敵で・・・
苔むした緑が雨に濡れ、益々鮮やかになり、思わず足が止まったわたしです。

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唐招提寺、以前から来たかったのがようやく叶いましたが、
またいつか鑑真和上坐像の開扉にでも合わせ、ゆっくり訪れようと思いました。
まあ、その時は人の多さは覚悟して・・・

そして最後に、食いしん坊の旅の終わりはやはり観光後のランチということで、
薬師寺から唐招提寺へ行く途中で見付けたお蕎麦屋さんのよしむらの登場です。
12時前にもかかわらず、すでに3組ほど先客があり、
これは当たりかと期待してお願いしたのがお昼せっと(1500円)です。

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手打ちの十割蕎麦は勿論、鯛の押し寿司や熱々の天ぷら、
それに写真はないけどごま豆腐もみんな美味しく、
生ビール共々、大いに満足したこの旅、最後のお食事でした~~[ぴかぴか(新しい)]


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梅雨の奈良・・・斑鳩の里編 [奈良]

梅雨空の下、いつもの旅友と約3年ぶりの奈良に出掛けました。
前回は正倉院展をメインに秋の奈良を楽しみましたが、
今回はその時に立ち寄ったレストランの味が忘れられず、
数多ある世界遺産には申し訳ないけど、そちらをメインとした旅でした・・・

とまあ、食いしん坊のわたし達らしい旅ですが、
やはり世界遺産を目の前にして素通りするわけにはいかず、
1日目は斑鳩の里方面を目指し、法隆寺駅に降り立ちました。

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標識に従い、お喋りしながら15分ほど歩いたら、
信号の向こうに法隆寺参道の松並木が見えました。

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そして先ずは法隆寺iセンターへ行き、
前もってお願いしていたボランティアガイドと合流し、
法隆寺の玄関となる南大門をくぐりました。

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左右の土壁に1400年の歴史を感じますが、
工事中の中門の姿が見えないのがチト残念でした・・・

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先ずは西院伽藍からの案内となり、金堂、五重塔、大講堂と廻ったのですが、
やはりガイドさんをお願いしていて良かった~[揺れるハート]
今まで五重塔といいながら六つの屋根があるのを不思議に思っていたところ、
一番下の屋根は裳階(もこし)といい、
風雨などの保護のため付けられたとの説明で今更ながらに納得しました。
それに、江戸時代に修復された金堂の動物の屋根飾りが見る方向によって、
狛犬に見えたり象に見えたりすると教えられ、
当時の職人の遊び心を感じることができました

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そして、御朱印をお願いして流れるような手元に感動した後、
法隆寺のお宝を拝見しに大宝蔵院へ・・・

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お宝だらけの法隆寺ですが、その中でもやはり百済観音像と玉虫厨子が有名です。
この日は観光客も少なめで、どちらも至近距離でジックリ観ることができました。
特に、最早真っ黒となった玉虫厨子に数か所残る緑色を見付けた時は、
1400年という途方もなく長い年月を思い返し、
今こうしてここで見られる幸運を有難く思いました・・・

その後東大門をくぐり東院伽藍を目指しましたが、
ここ東院伽藍の中心に建つのが八角円堂の夢殿です。

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観音の化身と伝わる聖徳太子を供養するために建てられた殿堂ですが、
いったいどなたが名付けたのか?
この「夢殿」というネーミングがイイですよね~~[ぴかぴか(新しい)]

そうやって、法隆寺の観光を終えたのですが、
せっかくだからと隣接する中宮寺の案内もお願いしました。

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アルカイックスマイルで有名な如意輪観世音菩薩にもお会いできましたが、
わたしが思っていたより小ぶりな菩薩様でちょっと意外でした。
あ~それにしても、あの優しい微笑には癒されますね・・・

その後はまた来た道を戻り、
奈良の町屋の屋根でも見かけるユニークな止め瓦を楽しみながら、
御朱印がいただけるということで、
西院伽藍北西の小高い丘にある八角造りの西円堂へも案内してもらいました。

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ところで、その西円堂のそばには多羅葉(たらよう)という木があるそうで、
お坊様が気さくに葉っぱを採ってきてくれました。
どうやらガイドさんとも顔見知りのようで、気を効かせて下さったのかな?

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ガイドさんの説明によると、葉の裏側には字が書けるとのことで、
寺社に多く植樹され経文を書いていたそうです。
何とも貴重な葉っぱということで、お土産に頂いて帰ることにしました。

このように2時間半ほど、通常の説明に加えクイズなども織り込みながら、
わたし達を飽きさせることなく、案内して下さったガイドさん、
全くの無料というのが申し訳ないほどでしたが、
お陰で時間も忘れ大いに楽しいひと時を送ることができ、心から感謝した次第です・・・

そしてお昼もとっくに過ぎ、
以前より予定していた法隆寺そばのCafeこもどでランチです。
店内には手作りの雑貨が所狭しと並べられ、何とも可愛いインテリアです。

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それでこもどカレー(860円)とべジタコライス(860円)
それに近くに龍田川があり、竜田揚げ発祥の地ということから、
味見しなきゃと、三種の竜田揚げ(500円)と勿論ビールを!

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こちらの畑で採れるという黒人参のドレッシングが珍しくて美味しかったし、
特にこもどカレーが美味しかったですね~[ぴかぴか(新しい)]
ルーには歯触りからいろんな野菜が含まれてそうで、チョイとお聞きしたところ、
セロリをふんだんに使用しているとの事!
あ~なるほど!!と、納得した食いしん坊のわたし達でした・・・

そうやって美味しいランチをゆっくりと頂いたあと、
今度は近くだという藤ノ木古墳へ向かうことにしました。

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法隆寺の西大門を抜け、真っ直ぐ歩いて突き当りで左に目をやると、ありました~~!
コスモス畑の向こう側にこんもりした藤ノ木古墳が!

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1985年(昭和60年)の第1次調査まであまり注目もされず未盗掘だったそうで、
石室内には石棺北側から馬具などが発見され、東枕にした2体の被葬者も確認されたそうです。
これらを近くにある斑鳩文化財センターでビデオやレプリカ品を見て知りましたが、
法隆寺にお出かけの際には、本当に近くなのでぜひ、こちらもオススメです。

その後、奈良に戻りお土産の物色をしつつ、
街中でやたら写真広告が目に付いたかき氷が食べたくなり、
前日より気になっていたお店に行ったのですが満席ということで、
和菓子屋さんのかき氷をいただくことになりました。

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近鉄奈良駅近くの萬勝堂
前回もお土産に和菓子を買いましたが今回はお店の奥でかき氷をいただきました。
この抹茶味といちごの2種類だけなので、
わたし達は迷うことなく大和茶ミルク金時(650円)を!
ふわふわのかき氷に和三盆の上品な甘さがマッチして、大変美味しく頂きました。
それにしても、最近のかき氷は進化してますね・・・

でね、ふと時計を見たら5時半近くで夕食にはまだ早いけど、
例のレストランの場所が定かではないため、下見に行くことにし歩いて行くと、
あら~もうオープンしてるではないですか~~[るんるん]
いやぁ~だったらもうこのまま食べて帰ろうということになり、
きたまち ce magasin (ス マガザン)の青いドアを押したのでした。

ただ3年近く経ってメニューにも変動があり、友が気に入ったお料理はなく残念でしたが、
オードブルの盛り合わせ(1000円)と仔羊と野菜のクスクス(1800円)をお願いし、
ワインはシェフ一押しの赤ワインを!

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すでに、フランスの何地方の産かは忘れてしまいましたが、
不思議とお値段だけは覚えており!?
ただ今セール中とのことで、6500円のが30%OFFだったと思います。
何ともフルーティなワインで香りの良さに驚きました~[ぴかぴか(新しい)]
それにしても、ボリュームたっぷりのオードブルだけでお腹が一杯でしたが、
時間をかけて煮込んだ子羊と野菜も美味しく、ワインと共に楽しみました~~[揺れるハート]

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予約のない時には今でもシェフが一人で切り盛りしてるそうで、
この日もわたし達ともう一組だけという落ち着きぶり!?
料理を出してしまえば接客にまわり、オバサン達のお喋りに付き合ってくれました。
でね、また3年後に来ることを約束して、
気分良く店を出たわたし達でした・・・あくる日につづく


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