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手袋の思い出 [イタリア]

昨日、仕事のため、梅田行きの電車に乗り、2人掛けの窓側に座っていると、
途中、同じ年頃の女性が隣の空いた席に座られました。
そして、少し経ち、何やら視線を感じたわたしが、そちらに顔を向けると、
隣に座った女性と目が合い、彼女は二コリと笑顔し、
「素敵な手袋だと思って~[ぴかぴか(新しい)]」と、わたしの膝の上に置いた手元に目をやったのです。
そして続けて「どこで求められたのですか?」と聞かれ、
「6年ほど前にベニスで買いました」とわたしが答えると、
「ああそうなんですか~[あせあせ(飛び散る汗)]通りでオシャレだと思いました」と、
ちょっぴり残念そうに、わたしの手にはめた手袋を褒めてくれたのでした。
そしてその後、その方とは会話することもなく終点で、
それぞれ電車を降りたのですが、そんな事があり、
ふとこの手袋を買った時のことが頭に甦ったのでした・・・

あれは、6年前のちょうど今頃、いつもの旅友の姉と、
ニースとベニスのカーニバル見物に出掛けた時のことでした。
先にニースのカーニバルに行ったのですが、
すっかり観光化され、道路沿いに設えた観覧席に座り、
ただパレードを見ただけのそれに比べ、
ベニスのそれは、まるで自分達も中世にタイムスリップしたかのような夢心地で、
すぐ目の前で見れる、貴族の素晴らしい衣装に感動しつつ、
自分達もマスクを買って、一緒にカーニバルを楽しんだのでした。

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そして、そんな楽しいひと時を過ごしながら、
ベニスが2度目のわたし達は、前回は時間がなく行けなかった所へ行こうと、
あちこち散策し、地元の台所といえるような市場まで足を伸ばしたのです。
そしてその帰り、石造りの古い建物が建ち並ぶ細い商店街のような所を歩きながら、
ふと足が止まったのが、手袋専門店だったのです。
ショーウインドーに飾られた水玉柄の手袋が一目で気に入ったわたしは、
迷うことなく、ガラスのドアを押し中に入り、見せて貰おうとしたところ・・・

一人でお店にいた30歳代位の女性が、おもむろにわたしに手を広げさせジッと見て、
すぐ後ろの天井まである、商品がギッシリ納められた棚の中から一つ取り出し、
今度は、わたしの腰くらいもあるカウンターに片肘をつかせ、
そのピチピチの革の手袋を上手にはめてくれたのでした。
きっと、彼女は一目でわたしのサイズを見定めたのでしょうね。
まるでオーダーしたかのようにピタリとサイズが合い、思わず感動して~[揺れるハート]

以前、ローマの手袋専門店でも買ったものの、
あそこはサイズなんて調べもせず、今じゃブカブカになったのを思い出し、
若い女の子ばかりの店員といい、きっと観光客相手のお店だったのだろうと、
同じ手袋専門店でもいろいろあるんだと思い知ったり・・・
また、まだまだこんな手袋専門店などなく、
ましてやmm単位でのサイズがあるなんて、全く知らなかったわたしは、
手袋文化の西洋と日本との差を大いに感じたのでありました。

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あれから、指先が冷たくなると愛用し・・・
コートの色に合わせ使い分けてる色違いのこの手袋、
どちらも今ではもう、スッカリわたしの手に馴染み、
まるで、はめてるのも忘れるほどになりましたが、
昨日のように褒められると、益々、大切にしようと思うのでありました~[ぴかぴか(新しい)]

あしあと(13)  コメント(21) 
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