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のぞみに乗ってお雛祭りに・・・佐賀城下篇 [佐賀]

楽しい旅も終りに近づき最終日のハミルトン宇礼志野での朝は、
嬉野名物の温泉湯どうふも味わえるとのことで、洋食ではなく和食でお願いしました。

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右手奥がソレですが、嬉野の温泉水で豆腐をコトコト煮込むと煮汁が豆乳色となり、
お豆腐はとろとろとなるそうで、それを胡麻だれにつけていただきましたが、ナルホド!
口の中でとろける栄養満点の健康フードでありました。
でもって、こちらは朝からですよ!朝から!!
彩りも爽やかに、赤絵のお皿に盛られたデザートの羊羹です~~[揺れるハート]

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わたし達も朝から果物ではなくデザート??と、意外に思いましたが、
朝らしく、甘さ控えめの美味しいデザートでした。
うぅ~ん、贅沢~~[ぴかぴか(新しい)]

そんなヘルシーで美味しい朝食をゆっくりと済ませ、
チェックアウト後は嬉野温泉のバスセンターまで車で送っていただき、
そこから武雄温泉まで30分ほどバスに揺られ、
JR武雄温泉からは木がふんだんに使われた普通電車に乗り込み佐賀へと向かったのでした。

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そして佐賀駅の観光案内所で、最後の目的であり3月20日まで開催されてる
佐賀城下ひなまつりの散策地図を手に入れ、
先ずは、鍋島家12代当主直映が昭和2年に創設した、
佐賀県最初の博物館である徴古館を訪れました。

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こちらは旧佐賀藩主である侯爵鍋島家伝来の歴史資料や美術工芸品を展示する博物館で、
毎年お雛祭りには、侯爵鍋島家の歴代夫人の雛人形や雛道具の展示があるんですね。
それで、その観賞を一番の楽しみとして訪れたのですが、
明治から昭和初期にかけての幅5mと6mの大雛壇飾りはサスガに一見の価値アリでした。
また他にも、鍋島家伝来のボンボニエールや牙彫細工など極小の小物の展示もあって・・・
とにかく、大名家であり侯爵家ですからね、滅多に見られないソレらで、
当時の超一流の職人の仕事ぶりと格式の高さをひしひしと感じることができました。

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そして次に向かった旧古賀銀行で、
小城鍋島家伝来の古今雛や階段の雛飾りを見て出ようとしたところ、
何やらいい匂いがして足を停め、そちらの方に目をやると・・・

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そこは館内に併設された大正ロマン漂うカフェの浪漫座だったのでした。
いえね、出掛ける前から大体の見当で、この辺りでお昼かな?とは思っていたのですが、
まさしくその通りとなり、混む前に早めのお昼を済ませようとお願いしたのが、
こちらのオムライス(ドリンク付きで840円)です。

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運ばれて来た時、二人して「うわ~美味しそう~~[揺れるハート]」と声を合わせると、
運んで来たスタッフがすかさず「美味しいですよ!」と自信ありげに言った通り、
玉子のぷるぷる感といい、まわりのトマトソースの味の良さといい、
嘘偽りのない美味しさで綺麗に平らげたわたし達です。

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そうやってお腹も満たし、時間もまだあるしで観賞を続けることにし、
お隣の旧古賀家では、佐賀藩の裃の紋様の「鍋島小紋」の衣装をまとった、
今上天皇皇后や皇太子ご夫妻など、沢山のお雛様を見てその愛らしさに感嘆したのですが、
単体での写真撮影は禁止とのことで、ジックリお見せできないのが残念です・・・

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そしてそのまたお隣の旧三省銀行では、
340年の歴史を誇る和製の絨毯である「鍋島緞通」の製作実演や、
その春らしく優しい色目のオブジェなどを楽しみました。
でね、その観賞後に、サービスのお茶と雛あられをいただいたのですが、
お座敷に座り、ふと庭の方に目をやると見事に咲いた梅の木を見付け・・・

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戸を開けると途端に梅の良い香りがし、春の足音を存分に感じることができました~[るんるん]

その後、最後に大正期に建てられた旧福田家にも立ち寄り、
こちらも佐賀の伝統工芸である手織りの「佐賀錦」を纏ったお雛様を観賞したのでした。

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このように、佐賀市歴史民俗館での佐賀城下のひなまつりを楽しんだ後は、
「佐賀といえば、やはり村岡総本舗の小城羊羹でしょう!」ということで、
来る時に見付けておいた中央大通り沿いのお店でお土産に購入し、
そこからまた佐賀駅まで戻り、14時35分発のかもめ24号に乗りました。

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そして35分後には博多に到着し、残りの買い物を済ませまだ時間があるということで、
急に甘い物が恋しくなり、甘味処はないかと案内所で訊ね、
博多シティ9階にある京はやしやの白くて可愛い丸い椅子に腰かけたのでした。

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うぅ~ん、抹茶のわらびもちが美味しかった~~[ぴかぴか(新しい)]
お互いに「やはり最後はコレよね~[るんるん]」と言いながら・・・

それにしても、わたしの旅行記はどうしても食べ物ネタが多くなりますね。
でもまあ、それもわたしにとっては大きな旅の楽しみですのでどうぞご勘弁を~[ふらふら]

ということで、老母の介護が始まり2泊以上は家を空けられない今となっては、
今回の久々の友と出掛けた九州のひなまつりの旅は、
たとえ短くとも中味の濃いとても有意義な旅となりました。
そしていつものように、思い出も一杯となり大満足の3日間でした・・・

あしあと(9)  コメント(13) 
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のぞみに乗ってお雛祭りに・・・有田篇 [佐賀]

さて、あくる日は6時半起床で7時半にはバイキング形式での朝食を済ませ、
門司港8時50分発の普通電車に乗り、小倉でソニック12号に乗り換えました。

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そして博多まで行き、今度は有田までみどり7号でした。

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前回の九州旅行の記事でも触れましたが、
JR九州の車内インテリアは新幹線同様に水戸岡鋭治さんデザインなんですね。
それで今回、いろんな列車に乗るのも楽しみにしていたのですが、
それを知らずに同行した友も、インテリアの多彩さに気付き、
「ここの電車はそれぞれに個性があって面白いね~[るんるん]」と、申しておりました。

それから今回の旅は、新幹線は門司港ホテルとセットになっていたのですが、
その他の特急については、2枚きっぷや4枚きっぷを使いました。
これね、JR九州発売のおトクな割引きっぷなのですが、
詳しくお知りになりたい方はこちらをご参照くださいね。

そしてお昼前には有田焼で有名な、
3月20日まで有田雛のやきものまつりを開催中の有田に到着し、
先ずはいつものように腹ごしらえに・・・

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旅行前から「お雛祭りといえばちらし寿司でしょう!」と二人して決めてたこともあり、
駅の案内所での観光ガイドの執拗な?勧誘にも負けず、
駅から歩いて12~3分の亀井鮨を目指したのでした。
そして迷わず注文したのが、このおまつりに期間限定で出される、
有田焼の器に盛られたひいなの花ちらし御膳(1,980円)です。

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お話し好きな大将が37年間こだわり続けてるという自家製そぼろや、
郷土料理のごどうふなど、とても美味しく綺麗に平らげたわたし達でした。

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その後、店舗を兼ねた古い家並みを見やりながら先ずは陶山神社へと向かいました。

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階段を上がりわたし達も通って来たJR佐世保線をまたぎ、またまた階段を上がると、
珍しく他では見られない磁器製の鳥居や狛犬が表れ「サスガに有田よね~[ひらめき]」と、
1616年朝鮮から連れられて来て、ここで白磁石を発見し、
有田焼の祖を築いた李参平を祀った神社にお参りしたのでした。

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そして有田の町並みを眺めた後は、すぐ近くの有田館へ柿右衛門窯はもとより、
ドイツのマイセンやハンガリーのヘレンド、そしてスペインのリヤドロが制作したひな人形や、
世界最大の磁器製座りびな7段飾りを見に行ったのですが、
お楽しみはソレだけに限らず、スタッフのお姉さんの一言から、
自分達も500円でお雛さまとお内裏さまになることになり、
羞恥心も払いのけ、着付けのお姉さんも入ってギャーギャーと賑やかに、
わたしは生まれて初めて真っ赤な打ち掛けを身にまとい・・・
かたや、初めこそは恥かしがっていた友はといいますと、
堂々と束帯に袖を通し、衣冠を頭に乗っけたのでした~[わーい(嬉しい顔)]
いやぁ~傍にいらした方には、目にも耳にもご迷惑だったでしょうが、
当の本人達にとっては、このトシになって思いがけずのコスプレで、
大いに楽しんだのでありました~~[るんるん]

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そうやって大騒ぎした後は、そちらに展示されてる120種類の器の中から、
好きなのでコーヒーをいただける(200円)ということで、
わたしが先ず「この中で一番お高いのは?」と訊ね、
すかさず「じゃ、わたしはその次ので~[手(チョキ)]」と友がつづき、出されたのがコレ!

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どちらも皇室御用達辻常陸窯で、青みが多いのが4万円、そして奥の少ないのが3万5千円で、
200円のコーヒーがヤケに美味しく感じたのは言うまでもないですね~[揺れるハート]


さて、思いの外遊ばせてもらった有田館を後にして、
次に向かったのはARITA PORCELAIN LABです。

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じつは、わたしが偶然サイトを目にして欲しいカップがあり、
今回購入しようと寄ったのですが、ここへ来て、友がプレゼントしてくれることになり、
カップと一緒にペアカップも選んでくれたのでした~[プレゼント]

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これらには本来の有田焼らしさはなく、モダンさが前面に押し出されていますが、
1804年以来の弥左ヱ門窯らしい商品もあり、
七代目弥左ヱ門の奥様も気さくにお話してくれ、見るだけでも楽しませていただきました。
ちなみに、トップのお雛様もこちらの商品です。

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そしてお店を出た後は、通りから脇道に入り、
登り窯に用いた耐火レンガ(トンバイ)の廃材や、使い捨ての窯道具、
それに陶片を赤土で塗り固めて作ったトンバイ塀が続く裏通りを散策し、
偶然に、先ほどの辻常陸窯の門前も通ることができました。

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その後は時間もせまり、来た道を戻りながら気になった道沿いのお店や、
デパートなどでも有名な深川製磁本店や香蘭社などに寄り、
古い建物や素晴らしい品々にため息をついて有田駅へと戻り、
そこからタクシーに乗り30分ほどの嬉野温泉にある今宵の宿ハミルトン宇礼志野に向かいました。

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丘の上に静かに佇む洋館で、部屋数も少なめでとても落ち着いた雰囲気でした。
ましてや、平日でもあり客数も少なかったのでしょうね。
6時からいただいたイタリアンの夕食もサービスが行き届き、
何とも春らしいカニのスフォリアと有機人参のムースから始まったお料理、
どれもこれも美味しく、大いに満足したディナーでした。

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それにしても、食後にバリ風アロママッサージを予約してなかったら、
もっとワインをいただけたのにとチョッピリ悔しかったけど、
そのマッサージの心地良さを考えたら文句なんて、以ての外ですね~~[パンチ]
あ~極楽~極楽~~[揺れるハート]

あしあと(11)  コメント(13) 
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