第一次的台湾♪食べある記 その３

前日、午後からお天気が怪しくなり心配していたら案の定、
３日目は朝から雨という悪天候・・・
そんな中、雨にも負けずに予定通り行動することにし、
台北駅から電車に乗り、台湾を代表する港町の基隆へと向かいました。

台北駅からは３～４０分ほどで基隆駅に到着しますが、
駅の前がすぐ港になっており、潮の匂いがし、停泊中の船が見えていました。
そして不思議に思った事があり、帰国後に、よくよく調べましたら・・・
日本統治時代には神戸と基隆を結ぶ豪華客船が２日に一便、運航されていたそうで、
今でも、アジア諸国を巡る豪華クルーズ船の寄港地でもあるそうです。

そんな台湾の窓口として栄えた基隆にも、いろんな歴史があるのでしょうが、
それを知るには滞在時間が短く、ちょっと残念に思いました。
でも、確かに地方都市にしては、商店の数が数段に多く、
それを歩きながら不思議に思っていたのですが、
今となっては当時の繁栄ぶりが偲ばれ、いろんなお店をのぞけて楽しかったです。

特に、makiちゃんが目ざとく見つけた漢方薬のお店で、
店内の見学をお願いすると、快よく承諾して下さり、
二人して、興味津々、見せていただいたのがいい思い出となりました。

そうやって、街中を傘をさしながらブラブラしていると、
ぼつぼつお昼時となり、何処からかいい匂いがしてくるではありませんか～～
それでそちらの方へ吸い寄せられるように足を向けると・・・
あったんですよね～～
Taddyさんから聞いていた、台湾で一番美味しい屋台料理と言われる基隆夜市が～～

ただ、この時はお昼だったもので、屋台の数は少なめでしたが、
それでもランチしに次から次へと人がやって来て、繁盛ぶりがうかがえました。
それで予定では、夜をここでと決めていたのですが、ちょうどお昼時でもありますし、
ましてや目の前にしてしまうとどうにも食べたくなり、予定を変更して、
Taddyさんおススメの油飯(台湾おこわ)と螃蟹羹(カニのとろみスープ）をいただくことに！

うぅ～～ん、Taddyさんの「絶品です！」との言葉通り！ウマい～～
思わずお代わりをしようかと思いましたが、
まだ先はあるからと、グッと押さえた次第です～

それにしても、こちらの正式名称は「廟口小吃」と言うそうで、
尊済宮という廟の参拝客を目当てに、屋台が集まり始めたのが起源だそうですが、
その尊済宮の前まで行きながら、すでにお腹が満たされたわたし達は、
参拝もせずに立ち去ってしまい、今頃になって申し訳なく思っています～
もしまた、基隆に行くことがあれば、その時こそ！ちゃんとお参りしなきゃ！！

そしてその後・・・
ここ基隆に気になるお店があるとのmakiちゃんのリクエストに応じ、
開店が１時とのことで、時間を見計らいこの細い階段の前に立ちました。
黒兔兔散歩生活屋（ネットで雑貨販売もしてるようです）

階段を上がると出迎えてくれたのは、小柄でとてもチャーミングな若奥様と、
電気座布団の上で、ぬくぬくまどろみながら外を眺めてる一匹の猫でした。

古い商店街の２階をお店にし、ボーダーシャツがよく似合う、
若いオーナー夫婦にピッタリなフレンチテイストの可愛いインテリアで、
二人で「可愛いね～」と話していたら・・・
その可愛い奥様が急に慌てたようにテンパリ始め、一体どうしたのかと思ったら、
ナント！雑誌などにも取り上げられるお店だけど、日本人の来客は初めてだそうで！！
一瞬、どうしたらいいのか解らなくなったと言うのです。
でも、中国語をお勉強していたmakiちゃんが、
お友達のKさんとはネットフレンドで、そのKさんに聞いて来たのだと話すと、
今度は体中で驚きを表しながら、それが喜びに変わり・・・
そのお友達のKさんにすぐさま電話してmakiちゃんと代わったり写真を撮ったりで、
注文を聞く前に忙しく動く彼女がとても可愛く微笑ましく、
厨房で働くハンサムなご主人共々、若くて可愛いそんな２人に好感を持ったわたしです。

そうやって、美味しいカプチーノとレモンケーキをいただきながら、
ゆったりとした時間を過ごしていると、
我々二人、それぞれにパイナップルケーキの箱詰めをお土産にと用意してくれたのです。
何でも、ここ基隆の老舗でここのが一番美味しいからと、Kさんに言付かったそうで、
わたしまでご相伴に預かり、何かお土産を用意してれば良かったと悔やみつつ、
有難く頂戴して、お店を後にしたのでした・・・

そして、その後はバスに乗り、九ｲ分へ向かう予定の我々は、
駅のコインロッカーに増えた荷物を預けることにしたのですが、
そんな楽しいひと時の後に、あんな苦しみが待っていようとは、
誰が予期したことでしょう・・・

そもそもわたしは、ここ数年、車酔いなどしたことがありません。
それに引き換え、我が友makiちゃんは、あらゆる乗り物に弱く、
昨年のソウルから安東行きのバスでも酔い止め薬を飲んで３時間爆睡し、
わたしは一人、松ばかりの窓の外の景色を見ていたのです。
それが今回は、昨年は爆睡して頭が回らなかったからと薬を飲まず、
バスに乗り込んだ彼女を心配しつつ、バッグの中にビニール袋を用意していたのです。
そんなわたしが、乗り込んだ時から季節外れのクーラーで背中に悪寒を感じ、
風除けのため場所移動をしていたのですが、ナント！半分を過ぎた頃から頭が痛くなり、
彼女のためにと用意したビニール袋が自分にと変わろうとしたその寸前、
どうにか到着し、事なきを得、ホッとして飛び降りたのでした。
でも、同じく顔色の悪かった彼女がバスを降りた途端に快復したのとは裏腹に、
車酔いに慣れてないわたしは一向に快復ならず・・・

沢山のお店が軒を連ねる細い商店街を歩きながらも気分が悪く、
目的の陶芸家がオーナーだという茶芸館九ｲ分茶坊へ到着して、
案内された席が靴を脱いでの場ということで、
とうとう堪え切れずに横になってしまったのでした～

そんな訳で、１時間後ほどでしたでしょうか？どうにか回復したのですが、
せっかくの美味しいお茶をジックリ味わうことも出来ず・・・
また、時間もなくなり、ましてや雨で見晴らしもよくないしと奥には行かず、
台湾映画の「悲情城市」や宮崎監督の「千と千尋の神隠し」でモデルとなった一画を
チョイと散策しただけで帰ることになってしまい、
わたしにとってはチョッピリ残念な思い出となった九ｲ分でした・・・

そして帰りは、台北まで１０００元でＯＫとのタクシーの運ちゃんの申し出を断固拒否し、
２０分ほどの瑞芳駅まで乗り、そこからは電車に乗り換え、
電車に乗った途端ホッとして、途中、電車を乗り換えるのを忘れてしまい、
一駅乗り越ししながらもそれに気付き、すぐにホームを変え、
基隆駅のコインロッカーに預けた荷物を無事に手にして、台北へと帰ってきたのでした。
で、その夜の食事は、疲れ気味とのことでホテルそばの例の熱砂にしようと、
今度は前回とは違うお店に行くことにしたのです。

お店の名前は何て読むのか解りませんが、前回の「鮮定味」とは隣同士のように近く、
そして同様に、満席状態で何とも賑やかでした。
それでメニューは前回と同じ様なので食べ比べしたところ、
どれも美味しいのは勿論ですが・・・
お店によって、あんかけのタレをかけたりと独自性を出してるのが解りました～

でね、この日本では見掛けない、炒めた綺麗なグリーンの野菜は山蘇というのですが、
それについては次回詳しくお話しますね。

それと、こちらでは日本語もお上手な名物ママが開くビンゴゲームがあり、
お客さん達全員で大盛り上がり状態となって、楽しいったらありゃしない～
そんな中、ナント！makiちゃんがママとのジャンケンに勝利し、
ビールを一本ゲットするオマケまであり、
最後には、隣のテーブルの人達とハイタッチを交わしたりして、
本当に、滞在３日目のこの日は、いろんな事があった長い一日となったのでした・・・

タグ：台湾旅行 台北観光 基隆 基隆夜市 尊済宮 黒兔兔散歩生活屋 九ｲ分 茶芸館九ｲ分茶坊

コメント 16

colletさん、列車で基隆や九ふんまでお出かけとは、さすがです。
私たちは、遠すぎるので次回に持ち越し、テレビの旅番組で我慢しました。

そして、ご友人のネット仲間のお店での貴重な体験よかったですね。
私も昔、「イタリアの田舎町」を紹介するガイド本にでていたレース編みのお店を訪ねたとき、店のオーナーがとても喜んで、レースのハンカチをお土産にもらったことを思い出しました。

車酔いの辛さは、経験者にしかわかりませんが、私も娘も旅行中は気が抜けません。
クーラーの吹き出し口にあたると気分が悪くなりやすいので要注意です。
バスもですが、席を移動できないタクシーは、一番危険。乗車距離が短くても油断できません。


by ジョージ (2012-03-02 17:22) 

★Ritaさん早々にお立寄りありがとう～～(^_-)-☆

★ジョージさんへ
ジョージさんもありがとうございます！
ところで、この辺りは驚くほどに近いですよ！
各駅停車でも４０分ほどですし～！
ただ、九ｲ分でゆっくりなさるなら、基隆はまた別の日の方がいいかもです。

ジョージさんもイタリアで素敵な体験をなさったんですね！
こういうのって、訪ねられた方もとても嬉しいんですよね。
わたしもそちらの気持ちも多少解るので、彼女の興奮ぶりが微笑ましかったです。

それから娘さん共々、ジョージさんも車に弱いんですか！？
わたしは今まで、それほど気にならなかったのですが、
この日は体調も良くなかったのか？ヤケにクーラーの冷たさが気になりました。
まあ、自分が周りのコートを着込んだ人達よりも薄着だったのが原因でしょうが・・・
とにかく、皆さんキルティングのコートをお召で驚きましたよ～～(＠_＠;)
by collet (2012-03-02 17:42) 

あいにくの雨の中、いろいろありましたね。
旅先の不調はショックだったでしょう。
乗り物酔いは、日ごろ平気な人も、条件次第で引き起こすことがあるようですね。
私も、長い人生？、一度だけ、空腹時に山岳道路で酔ったことがありました。
辛かったことを、よく覚えています。
by よしあき・ギャラリー (2012-03-02 18:07) 

電車の顔が面白い(^^)/
珍道中ブリも、これまた面白い(^^)/
不調にも関わらず、夕飯はしっかり、ビックリですよ。
by わか (2012-03-02 18:55) 

あっちゃ〜、やっちゃったのね...
まぁ自分も数年前、せっかく台湾新幹線に乗ってはりきって高雄に行ったのに、現地に着いたら高熱が出てホテルで一晩中うなされた苦い想い出があるけど。

まぁでも最後は楽しそうだったみたいなんで、良かったんかな？
つーか台湾で食欲をなくしたらもうおしまいですよねw
by Taddy (2012-03-03 13:18) 

★よしあきさんへ
台湾の冬は雨が多いそうで、残念でした・・・
乗り物酔いに関しては、
その時に寄っていろんな原因があるようですね。
よしあきさんのように、空腹の時とか食べて間もない時とか！？
それにしても、久々の体験で参りました～～(~o~)


★わかさんへ
旅にはハプニングが付き物ですものね～
でもって、そういうのが楽しみでもあるのですが・・・
ところで、不調も電車に乗って吹っ飛んだんですよ～
だから、ちゃんとビールもいただけましたわ～～(^^♪
by collet (2012-03-03 18:23) 

★wattanaさん毎度お立ち寄りありがとうございます～～＾＾；

★Taddyさんへ
あら～Taddyさんも苦い経験をお持ちで～(^^ゞ
ホント、せっかくの旅の最中に具合が悪くなることもないだろうに・・・(；一_一)
あっ、今回はやっぱり尊済宮にお参りしなかったのがいけなかったのかも！？

＞台湾で食欲をなくしたらもうおしまいですよね
ホント！ホント！！大いに同感～～!(^^)!
今回はその意味でも大いに感謝です～～♪
by collet (2012-03-03 18:29) 

突然テンパっちゃうお店の方、可愛いですね～
「哈日杏子のニッポン中毒」という本を思い出しました。
お土産までくれて優しいですね＾＾
でも車酔いは辛いですよね……降りるまで治らないもんね。。
けど後半はちゃっかり楽しんでいたようで何よりです＾＾
by mint_tea (2012-03-03 19:16) 

濃厚な一日でしたね。（車酔いも含めて）。基隆や九ふんは、行ったことないので、機会あれば行きたいですね。
by たいちさん (2012-03-04 00:03) 

おかえりなさい～

二人の旅行は密度が濃いし
なにより
食べ物が美味しそうです～♪

旅先で具合が悪くなると
ほんとうにつらいですよね

海外では
運転が乱暴だったり
空調の調節がイマイチだったり
気を抜けないですね・・・

九ｲ分意外と近いんですね～

去年行ったとき
お寺とかはパスと言われてけっこう時間があまっちゃったから
足を延ばせばよかったです・・・

なにせ
韓国以外のことはとんとわからなくて＾＾：

台湾って雨が多いんですか？
だから
アーケードになっているところが多いのかな？

つづきも楽しみにしてますね＾＾





by kaoru (2012-03-04 17:17) 

★mint_teaさんへ
あっ、あのお土産はね、お友達のKさんからのなの！
でね、このお店の彼女は一品サービスしてくださいました～(*^^)v
ところで車酔いって、普通は降りればすぐ治るのかしら？
わたしの場合は、なかなか良くならなくて困りました。
あのまま寝込んじゃったらどうしようかと思って・・・
でもまあ、そんな心配は無用でしたけどね～(^^ゞ


★たいちさんへ
濃厚過ぎてどうなるかと、一時は心配しましたよ～(>_<)
ところで台湾の地方都市、まだまだ見所は多そうですよ～～♪
by collet (2012-03-04 18:09) 

★kaoruさんへ
ただいま～～(^^ゞ

密度が濃過ぎてチョイと疲れがありましたが、
どうにかそれからも回復した今日この頃で～す(^_-)-☆

それにしても、冷房が必要な温度でもないのにナンで？って不思議でした。
アレは皆さんが冬服だからかしらん？
お陰で、わたし達の衣装には合わせて貰えなかった～(~o~)

九ｲ分、近いのよ！行けば良かったのに～～
それから、アーケードの件はまた別じゃないかな？
わたしもソレは不思議に思ったんだけど・・・
by collet (2012-03-04 18:16) 

車酔いの辛さは経験したことがないのでよくわかりません。でも夜にはすっかり回復されたようで、相変わらずの健啖ぶりに驚いています。
言葉の分る人がいっしょだと助かりますね。Makiさんお元気そうで．．．

by 雀翁 (2012-03-04 22:18) 

★雀翁さんへ
は～い、あのままだと台湾に来た甲斐がないというもので・・・
とにかく、胃薬もちゃんと持参しましたし、悔いのないよう食べましたわ～～(*^^)v

それからmakiちゃん元気ですよ～どうもお声掛けありがとうございます！
それで勝手知ったる中華圏！？行く前から大活躍で！
わたしはオンブに抱っこ状態で大いに楽させてもらいました～～(^^♪
by collet (2012-03-05 10:54) 

すばらしいわっ！よく、不調から立ち直っておいしい夕食をいただいて、
ビンゴゲームまで楽しめましたねぇ〜！！
帰りを電車にして回復を狙ったあたり、旅慣れし者の読みっ。ナイス！
お友達が中国語が出来るのは素晴らしいですね。私は、日本語が話せる
中国人のお友達がいたので苦労知らずでしたが、どうにも中国語はわかり
ませんね…。英語も通じないし、私たち二人では無理…と思いました。
by みんこ (2012-03-05 22:54) 

★gwan3さんこちらにもありがとうございました！

★みんこさんへ
＞すばらしいわっ！
ハイっ！！お褒めの言葉をありがとう～～♪
とにかく、ここで倒れてなるものか！！！の一念でしたわ～(~o~)

それから、我が相棒には大いに感謝しておりまする～～
今回の旅は、彼女あってこその旅でして・・・
ただ、漢字のお国ですので、
話せずとも、字だけでもどうにかなりそうではありましたね～(';')
それとみんこさんがお出掛けの大陸と違い、
台湾は、ご年配の方なら日本語OKな方もいらっしゃいますしね！
by collet (2012-03-07 15:57)