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初めての韓国~河回村編その1 [韓国]

安東から河回村行きのバスは1日8便しかありません。
そして、その内の2便だけは河回村から奥に10分ほどの所にある、
屏山書院(ビョンサンソウォン)まで行ってくれるんですね。
それでわたしは、そのどちらかのバスに乗れたらいいな~と思っていましたら、
偶然にも、安東ポリスが乗せてくれたバスは河回村を越して進むではないですか!
それで、その一つだと解り、何てグッドタイミングなんだと心の中で喜んでいたのです~[揺れるハート]

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山の中にひっそりと佇むここ屏山書院の書院(ソウォン)とは、
朝鮮時代の両班(ヤンバン、貴族階級)の子弟が、
主に儒学を学ぶ私設の教育機関だったといいますから、今なら私大でしょうね。
そんな子弟が科挙(官吏の採用試験)に合格するために学んでいた場所で、
こちらは今で言う総理大臣まで務めた河回村出身の柳成龍が開いたそうです。

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ちなみに安東には、ここの他にも沢山の書院があったそうで、
中でも朝鮮時代を代表する儒学者で1,000ウォン札にもなっている
李滉が開いた陶山書院(トサンソウォン)が有名です。
ただ、そちらは河回村とは反対方向になるため、今回は行きませんでしたが・・・

そうやって、乗って来たバスが折り返すまでの20分ほどを利用して見学したのですが、
ちょうど関大に留学していたという、
流暢な日本語を話す安東市文化観光解説士の黄さんがいらして、
少しの時間だけでしたが、お話を聞くことができました。

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でね、その黄さんがおっしゃってましたが、
河回村までは沢山の見学者があるのに、中々ここまでは来てくれないのが残念だと・・・
とにかく、周りの自然も美しく、朝鮮時代5代書院の一つでもあり、
韓国最高の書院建築だそうなので、
1日2便のバスのどちらかに乗車し、見学なさればいいですね。
なお、文化観光解説士の予約など、
観光のための手助けとなるサイトがこちらにありますので、良ければご覧下さいね。

このように、短い時間でしたが見学を終え、4時発の乗って来たバスにまた乗り込み、
先ほどは通り過ぎた目的地である河回村(ハフェマウル)に到着したのでした。
そして到着後、先ずは観光案内所で地図を貰おうと立ち寄り、
日本語の地図をいただき今宵の宿へと歩いていましたら、
「日本の方ですか?」と、後ろから女性が追いかけて来てくださったのです。
聞けば徳島から14年前に安東にお嫁に来て、
ここ河回村で2ヶ月前から日本人向けのガイドをなさってるそうです。
それで朝の9時半から5時までいらっしゃると聞き、翌朝のガイドをお願いしたのでした・・・

ところで今回、旅の目的地に河回村を選んだのにはもう一つ重要な理由がありました。
それは以前から2人で、昔ながらの韓屋のゲストハウスに泊まりたいねと話していて、
ソウルの北村にある楽古斉(ラクコジェ)がここ河回村にもあると知ったからでした。
とにかく、makiちゃんからその情報を得、即決した時からとても楽しみにしていたのです~[るんるん]

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温和な笑顔が素敵な男性管理人ウッディーさんとこちらの主でしょうか?
大人しい猫ちゃんに迎えられ、今宵のお部屋へと案内されました。

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4部屋あるうち、今宵のわたし達の部屋となったのは、
入口の右側にあるビョルチェバンと呼ばれる1人~2人用のお部屋でした。
オンドルの床も暖かく、HPで見知っていたトイレと檜作りのジェットバスもゆったりと配され、
何とも快適そうな空間に2人して喜んだのでした。

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ちなみに、この上段の白い引き戸を開けると3D仕様のTVが・・・

ただ、朝食は付いているのですが、夕食は近くのレストランまで行かねばならず、
ランチ抜きだったわたし達は、荷物を置きすぐに早めの夕食へと、
ウッディーさんの車で食堂が並ぶ河回市場の向かいにあるレストランへと案内されたのでした。
何でも世界遺産となってから、村内での営業は禁止されたそうで、
食堂はみな村外となる市場に移転したそうですよ。
まあ、内緒で営業してる所もあるようですが!?
でもね~いくら世界遺産だと言っても、
衣食住は人間にとって必要不可欠なものなのに~と、
未だに腑に落ちないわたしなんだけど・・・

そんなこんなで、お昼を食べる時間もないほどに忙しかったこの日の夕食は、
長めに切られたニラがとても甘くて美味しかったチヂミと、
多分、こちらのオリジナルでしょうね、ドンドン酒とで
「無事に来れて良かったね~お疲れ様~~[るんるん]」と乾杯し始まったのでした~[手(チョキ)]

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その後、メインの塩サバ定食が出され舌鼓を打ったのですが、
このこんがりと焼いた塩サバが何とも芳ばしくて美味しいこと!!

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安東の名物料理といえば、鶏1羽を使って野菜などと醤油で煮たチムタクが有名ですが、
何でもとても辛いそうで、わたしには無理と、こちらの塩サバにしました。
でも、この塩サバも安東の珍味として有名で、
何故、内陸である安東のサバが有名かというと・・・
浦項や江口の港から水揚げされたサバを2日かけて運び、
腐る一歩手前で塩を振りかけ味付けするからだそうです。
でね、これを知り、日本の鯖街道を思い出しましたが、
若狭湾で獲れたサバに塩をまぶしてから京まで運んだのとは、
塩を振るタイミングが違いますが、
いったい、どちらがより一層美味しいのでしょうね?

そんな事を考えながら美味しくいただいた夕食を済ませ、
宿に戻ると黄土チムジルバンの用意がされており、
2人して早速Tシャツと半パンをお借りして横になったのでした。

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わたしは初めての体験でしたが、日本でも人気の岩盤浴に似てますね。
サウナほどには熱くならず、時間をかけてゆっくりと温まるもので、
ヨモギの匂いを微かに感じながら、ジットリ汗ばむのを待ちました。
そしてその後は部屋に戻り、檜のバスにゆったりとつかり、
怒涛の1日を思い出しながら、極楽なひと時を過ごしたのでした~~[揺れるハート]

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あ~~それにしても・・・
チムジルバンから出て見上げた星空が何とも綺麗だったな~~[ぴかぴか(新しい)]
河回村編その2につづく

楽古斉(河回)のHPはこちら

あしあと(14)  コメント(18) 
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あしあと 14

コメント 18

sarahe

アンドン・ハフェマウルや1,000ウォン紙幣だったかな・・・裏に書かれてある陶山書院には行くけれど、屏山書院へは行かない人が多いのではないでしょうか?私も行っていません。

アンドンチムタッ・・・食べて欲しかったな~
アンドンの食堂街に老舗があるんです。たぶんガイドブックにも載っているかと思いますが。辛いけれども後を引く「辛さ」と言うのでしょうか、ただ辛いだけの味ではないのですが・・・colletさんの口に合わないなら、仕方がないですね^^;

私は真夏に行きましたが、ハフェマウルの入口付近にある蓮池には、たくさんの蓮の花が咲いていました。冬のこの時期は色彩に乏しいでしょう?
咲く花が少ないしね。それでも澄んだ冬の夜空に輝く星を眺めながら、colletさんは何を思ったのでしょうか?
by sarahe (2011-03-01 21:57) 

kaotan

楽古斉、私も一度泊まってみたいと思っているお宿です。
いいな、いいな~。
by kaotan (2011-03-01 23:54) 

よしあき・ギャラリー

いやぁ~、興味津々ですね
なんと言っても、ゲストハウスです。^^
by よしあき・ギャラリー (2011-03-02 05:50) 

雀翁

ジェット・バスに3DTV...なぜか、かなりミスマッチな感じですが、そのあたりいかにも韓国らしいと言えるんでしょうね。混んだ道路がいやで、ソウルに引きこもりがちな私ですが、ここは一発、触発されて、春になったら外へ出て行こうという気になりました。でも、1日2本のバスはきつそうなので、車で行きます。前にヨジュへ行った時もそうでしたが、韓国の主な観光スポットには、ボランティアのガイド(しかも日本人相手)がいらっしゃるのですね。

昨日は、3.1抗日運動の記念日でしたが、大統領も反日を前に出さず、いまや、日韓の関係はとてもいい状態になりつつあるようです。どうか日本の政治家にアホな人が出ないことを祈ります。

by 雀翁 (2011-03-02 12:20) 

たいちさん

こちらの観光情報サイトは懇切丁寧ですね。今回の宿泊所はナイスですね。私も宿泊したいですね。
by たいちさん (2011-03-02 14:13) 

collet

★saraheさんへ
屏山書院まで行く人が少ないのは、やはりバスの便数が少ないからでしょうね。
あれが毎回だったら、皆さん行くと思うのですが・・・

チムタクはね、最初はわたしも試してみようと思ってたのですが、
とにかく辛いと韓国通に聞き、恐ろしくなり諦めたのです~(>_<)

>冬のこの時期は色彩に乏しいでしょう?
そうですね、確かに色彩には欠けました。
ましてや、雪も溶けてしまってましたからね。
で、案内所で買った本を見ると、特に春が良さそうですね。
桜や菜の花畑が美しくて~あっ、勿論、蓮の時期もね!

夜空を見上げて知ってる星座を探そうとしましたが、
沢山あり過ぎて余計に解らなくなっちゃって~~(>_<)


★kaotanさんへ
やはり楽古斉はご存じでしたね!
ソウルのも大人気だそうで、早くから予約しなきゃダメみたいですね~(^^ゞ
by collet (2011-03-02 14:15) 

collet

★よしあきさんへ
イイでしょう~~このゲストハウス!
ただ、中からは閉めることは出来ても外からの鍵はないのですが~(~o~)
ああでも、そんな事なんてチッとも気になりませんでした!

★Bonheurさんポチッとありがとう~^^;

★Reiさんもありがとう~パピーちゃんのテンプレート、メッチャ可愛いです~!(^^)!
by collet (2011-03-02 14:31) 

collet

★雀翁さんへ
このように古い建物の宿というと、民泊を1番に思い浮かべますが、
ああいう所には泊まりたくなくて~~(^^ゞ

それから、ソウル市内を出てしまうと渋滞は一切なかったですよ。
まあ、土日はわからないけど・・・
それと、世界遺産となってから急に観光客が増えたそうで、
日中は人でイッパイのようなので、こちらに1泊して、
夕方や早朝の散策をおススメします~~♪

地元の無料ガイドは最近は日本でも多くなりましたよ。
やはりお話を聞くとより理解できますものね~(*^^)v

makiちゃんとも話しましたが、
我々には今の大統領はいいように思うのですが~
はてさて、問題は我が国日本ですよね・・・(;一_一)


★たいちさんへ
おお~たいちさんにもお墨付きを頂きましたか~~!(^^)!
で、、、こちらでご紹介したサイトはガイドの黄さんに聞いたのでして、
わたし達も帰ってから知りました。
とても丁寧で行く前に知りたかったですわ~~(>_<)
by collet (2011-03-02 14:53) 

maki

あ~、汽車良いですね。
あのバスターミナルに着くんだったら、汽車で行っても良かったわ。
そしたら車窓を楽しめたし(酔い止め飲まずに済んだかも)
また花の咲くシーズンにでも行きたいですね^^

ところで管理人の方はウィリーさんではなくてウッディーさんです^^;
そのウッディーさんにお礼のメールをしたところ夕食の件を謝っていました。
もし今度訪れる機会があったら、ちゃんとした晩ご飯を用意しますので
って書かれていましたよ^^
by maki (2011-03-02 15:29) 

collet

★makiちゃんへ
ああ~やはり間違ってましたね!!
何だか違うように思いながら、まっいいか~と・・・ごめんなさい!
ただ今お名前を直して参りました~(>_<)

ところで、あの時に買った小さな本ね、
アレを見てると藁ぶき屋根に黄色の菜の花が咲くシーズンに惹かれます。
それに真っ赤なムクゲが咲いて・・・
あ~~ウッディーさんがそんなことを言って下さってるなら、
また行かねばなるまいぞ~~(^o^)/
by collet (2011-03-02 16:01) 

dolfin

チジミずいぶん久しく食べてないような気がします。
ドンドン酒は甘いお酒なんでしょうねー。
品数が多い夕食楽しそうですね(^-^)。
by dolfin (2011-03-02 22:48) 

まぐろ

チムジルバン?気持ちよさそう。
何かゆったりと出来そうな宿ですね。
チヂミが美味しそう。
うちの近所の韓国料理屋さんで注文すると一枚小さいので14フラン、約1200円します(T ^ T)
by まぐろ (2011-03-02 23:05) 

collet

★わかさん、ポチッとありがとうです~~(^^ゞ

★dolfinさんへ
今回はいろんな所でチヂミをいただきました。
やはり、タレの味が問題のようですね。
それから、ドンドン酒はそれほど甘くないですよ。
飲み口がサッパリしてて、とても飲みやすいお酒です~(*^^)v
by collet (2011-03-03 17:50) 

collet

★まぐろさんへ
チムジルバンは普段の腰痛も癒してくれたようで、
とても気持ちが良かったです~~(*^^)v
それから、海鮮のパジョンだと1000円ほどだけど、
野菜のチヂミならその半分ほどかしらね(?_?)

★とみっちさんポチッとありがとうございます~^^;
by collet (2011-03-03 17:55) 

collet

★すーやんさん、どうもありがとうございます~^^;
by collet (2011-03-06 17:23) 

collet

★mint_teaさんこちらにもありがとう~~(*^^)v
by collet (2011-03-09 12:58) 

シェルティ

なんだかタイムスリップしたような中庭で
トイレとお風呂は?と心配しましたが
それは近代的になっているのですね。
私も、こんな素敵な宿に泊まりたいです。

どんどん酒って、ボウルに入った白い液体?
甘酒の様な感じでしょうか?

チムジルバンでソウルでのハンジュンバク恐怖体験を思い出しました。
こちらは、誰かの指導の下に入浴ではないようで(笑)
by シェルティ (2011-03-09 22:46) 

collet

この楽古斉はソウルにもあり、
何でも「私の名前はキム・サムソン」で、ヘンリーが宿泊してた所みたいよ。
あのドラマはご存じない?

>どんどん酒って、ボウルに入った白い液体?
そうです~丸い壺に入って出てきます。
で~お味は、マッコリと同じですね。マッコリはご存じないかな?
甘酒ではなく、どぶろくに近いですね。
その店オリジナルで作られてるらしく、こちらのも大変美味しかったです~(*^^)v

ところで、ハンジュンバク恐怖体験!?
今度、ゆっくり聞かせてもらいましょう~~!(^^)!
by collet (2011-03-10 14:17) 

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